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ニューヨークに移住して間もない頃、それはまだフェデリコという「久下猫の祖」が来ていない頃のことですが、久下氏はイメージに浮かぶ猫を勝手気ままに描いていました。多くはペンやマーカーによるスケッチワークで、面白い表情やポーズ、さらには猫とも思えないような個性的な顔つきの猫たちがたくさん描かれました。この作品は、並んで坐っている4匹の猫をいろいろに描いたうちの1点です。とぼけた顔つきとおかしな模様がユニークで、まことに軽やかで楽しいシリーズになっています。

まだフェデリコという「久下猫の祖」が来ていない頃のことですが、久下氏はイメージに浮かぶ猫を勝手気ままに描いていました。多くはペンやマーカーによるスケッチワークで、面白い表情やポーズ、さらには猫とも思えないような個性的な顔つきの猫たちがたくさん描かれました。この作品は、踊っている猫たちを自在に描いた作品のうちの1点です。おとぼけ顔で踊る猫というモチーフは可笑しくもあり、そこはかとなく哀愁も漂っているような、なんとも言えない風情に満ちています。リアルな猫の姿をイメージに持たずに描かれたせいか、踊る猫たちが“人もどき”に見える軽妙な作品です。